名古屋のダイビングスクール潜水屋Ti-Da

お問い合わせ

クラゲはなぜ大量発生するのか

梅雨の時期に入りましたね。

天気予報を見て雨、あめ、AME

湿気すごいし洗濯物乾かないし

太陽を早く拝みたいものですね!

そんなもっちですhey!

 

約5億年という遥か昔に

クラゲは誕生しました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

時期でいうと古生代・カンブリア紀。

恐竜の時代よりも前、

陸には動物も草も木もない。

そんな時期に誕生したと言われてます。

クラゲ以外にも、

今もいる動物たちの祖先、

もしくは今では絶滅してしまった

生物たちが一斉に

出現した時期でもあります。

このことをちなみに

「カンブリア紀の大爆発」

と言うそうだ。

 

色々話は抜粋しますが、

種で言うと約30種から

1万種の生物が登場。

原因はまだ分かっていないが、

巨大大陸の分裂が始まり、

浅い海が出現、

陸から栄養分をたっぷり含んだ

土や砂が流れ込んだお陰で

水中に住む生物が誕生。

そうして、

少しずつ生物が増えてきた結果、

生きた獲物を捕まえては食べる

肉食動物が増加。

それに対抗するべく、

硬い殻、鋭いトゲ、

海底の砂の中に身を隠す、

恐ろしい敵をいち早く発見し

逃げる為に目を発達させる、

いかに早く逃げれるか、

体を左右、もしくは上下にくねらせて

泳ぐようになる。

喰う喰われるの関係が、

生物が爆発的に増えた原因と

言われています。

 

身を守るため、子孫を残すために

カンブリア紀の生物たちは

生命のあらゆる可能性を試してた、

云わば生命の大実験

そんな時代だったそうです。

いや、奥深すぎる!

 

と、話を元に戻します。

そんな時代に生まれたクラゲ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ここ近年、この時期になると

クラゲが大量発生します。

これは実は我々人間が

引き起こしたものなんです!

 

まずクラゲについて学んで行こう!

クラゲは95%水分でできている。

脳胃腸肺を持っていない。

シンプルな構造でできているため、

変化する環境

(地球温暖化による水温上昇)

にも簡単に適応できる。

(地球温暖化の原因は前のブログに

載せてますのでご参考に。

地球温暖化の原因)

結果、幼体が早く成長、

繁殖期間も長くなったそうだ。

これが大量発生した原因1つ目。

 

続きまして成長過程を学ぼう!

卵を産んでその後

どうなると思いますか?

卵からミニサイズの

クラゲが出てくる?

ノンノンノン。

実はポリプになります。

岩場に着底し、細長い触手を使って

プランクトンを食べて生活します。

その後、ストロビラ形態と言って、

花びらのような形

(「エフィラ」と言う)が

何枚も重なる姿に変わります。

それが上から1匹ずつ

エフィラが剥がれて、

着底生活から浮遊生活に変わります。

着底生活から浮遊生活に変わる瞬間

動画を見たらなんとなーく

分かるのではないでしょうか?

 

そのポリプ時代の着底する場所が、

岩や砂よりも人工構造物

(ドックや石油プラットフォーム)

の方が定着しやすいらしいのだ。

これが増えた原因2つ目。

 

クラゲはカメやマグロといった

捕食者によって

抑えられていたのですが、

乱獲により捕食者が減少。

さらに、クラゲと同じプランクトンを

食べて生活している

カタクチイワシやスルメイカの

乱獲により、クラゲの生存率が上昇。

原因3つ目。

IMG_20210512_224954_043

などなど、我々人間が

美味しいものを食べたい、

ラクに生活したい、

それによってクラゲが増えたと

言っても過言ではないのです。

 

クラゲによる調味料を開発したり、

土壌改良材として

利用されたりしてますが、

今私達にできることといえば

クラゲを網で捕まえても

処理しきれないので、

ポリプ期のときに

撃退するぐらいなんです。

ここが難しいところなんですよね。

クラゲを撃退するには

どうしたらいいのか、

問題は尽きません…

ではまた〜