名古屋のダイビングスクール潜水屋Ti-Da

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美しさの裏にある悲しい事実

まだ会えてもないのですが、

無料説明会のお問い合わせで

ライセンス取得後、

ドルフィントレーナーになりたいです。

っていう方が来ました。

うわぁぁぁぁぁぁ。

どうしよう!

めっちゃ質問攻めされたら…!

私はダイビング業界に入るんだ!と

入学して半年後にあったダイビング実習で

進路を決めてしまった組なので

結局イルカのことを真剣に

お勉強してこなかったのだ。

(イルカごめんね、、、)

でも覚えていること、知っていることは

全力で教えていこうと思います!

狭き門の職業ですのでね、

勝手にですが、

今後の行方が気になるところです。

そんなもっちですhey!

 

今回は、

「美しさの裏には悲しい事実がある」

ということで、

白化したサンゴやイソギンチャクの

お話をしましょう。

いつでしょうか。

今月頭ぐらいの須江ブログに

白化したイソギンチャクについて

軽く触れましたが、

この場を借りて

がっつりと話していきます。

 

まず、みなさんは白化した

イソギンチャクを

見たことがありますか?

こちら白化した

「タマイタダキイソギンチャク」です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

パッと見は美しいのです。

さらに、こんな感じで撮ると

すごい映えるんです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

白以外の色もあります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

なぜこんなカラフルなのか。

それは白化する過程で茶色から始まり、

紫、青、ピンク、黄色と

だんだん淡い色へと

徐々に色を変えていくそうだ。

 

しかし、この美しい

イソギンチャクというものは、

簡単にいうと、

栄養不足ということなんです。

 

まず、イソギンチャクの体内には、

「褐虫藻」と呼ばれる

藻の仲間が棲んでます。

(1㎝の正方形の中に100万個前後も

共生していると言われてます。)

えげつない数ですね、、、!!

 

その褐虫藻は光合成して

作り出した栄養を

イソギンチャクに分け与えてます。

その代わり褐虫藻は、

イソギンチャクの体内にいることで

身を守ることができるため、

お互いに利益のある

win-winの関係なのです。

このことを「相利共生」とも言います!

奄美ツアー (59)

それが、高水温、低水温、強い光、

紫外線、低塩分などのストレスにより

褐虫藻が体内から喪失することが、

白化する原因と言われてます。

 

しかし、白化したとしても

すぐ死ぬわけではありません。

なぜならイソギンチャク自身でも

触手を使い、餌を食べているから。

イソギンチャクの好む水温は

27℃前後と言われていますので、

その間に元の環境に戻れば、

再度褐虫藻を体内に取り込み始め、

色が茶色へと戻り始めます。

それが一歩遅いと死滅していきます。

ちなみに、サンゴも

イソギンチャクと同じ仲間なので、

同じようにストレスがかかると

サンゴも白化し、死滅していきます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

地球温暖化が進んでる今、

残念ながら白化が進んでいます。

世界最大のサンゴ礁地帯と言われている

オーストラリアのグレートバリアリーフ。

そこに生息するサンゴのうち

3分の2がダメージを受けているとの

報告もあります。

国連が、今後気温が1.5℃上昇すれば、

世界のサンゴ礁の90%が

死滅するという警告も出してます。

今見れている世界が何十年後かには

もう見れないかもしれません。

 

私達に出来ることをやりつつも、

後悔しないように今のうちに

色んな所に潜りに行きましょうね!

 

こんな色々書いて来ましたが、

やはり白化は映えるので

好きなんです、、、。

matamata (2)

ではまた!