名古屋のダイビングスクール潜水屋Ti-Da

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思い出紹介のコーーーナーーーー!

久米島で現地ガイドをしていたころ、お店のブログ以外に、記事を投稿させてもらってたんだけど、そのうちの一つをふと思い出したので、ティーダのみんなにも読んでもらおう!っていう今日のブログ!

 

2015年5月にゆうすけの豪海倶楽部に掲載して頂いたものです。

それでは、どうぞ~~~

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梅雨前の晴れたある日、通称「恩納ヘビギンポ」が興奮色を出してメスにアピールしている場面に遭遇した。

恩納ヘビ婚姻色

3m程の範囲で、5匹のオスが、2匹のメスに対して「俺のほうが俺のほうがー!」と言わんばかりにヒレを広げてバタバタと求愛合戦を繰り返していた。

小一時間程観察したが、恋が実ることはなく大して進展もないまま眺めていると・・・

ヘビとギンポ

アピールに必死な「恩納ヘビ」をしり目にゴイシギンポがせっせと巣穴の掃除をしているのが目に留まった。

吐き出す

巣穴に溜まった砂を口に含み外へ「ブハっ!!」っと吐き出す。この繰り返しだ。

 

巣穴の周りに溜まった砂の具合を見ると、よっぽど掃除していなかったのか、それとも新居なのか、と想像してみる。

 

なんにせよ、かなり頑張っていることは明確だ。

顔は、力んで紅潮しているように見えてきたし、首筋の赤いラインなんて、必死さのあまり浮き出た血管のようにも見える。

 

ギンポの仲間特有のおとぼけ顔がなんとも間抜けなのだが、頑張っている相手に対して失礼なので、ここはぐっと笑いを堪える。

 

「それにしても、これだけ掃除したらそろそろバッチリ綺麗なんじゃないんかなぁ。」

などと考えながら、観察していたのだが、そのうちに、掃除がなかなか終わらない理由が見えてきた。

砂がギンポの顔面に降り注ぐ

「ブハっ!」っと吐き出した砂は緩いうねりに乗ってギンポの顔面に降り注ぐ。

少量の砂がパラパラと巣穴の中に舞い戻っている。

逆のうねりに合わせて砂を吐き出せば良いのだけどそのタイミングまでは考えていないようだ。

 

なんて間抜けなやつなんだ。

 

まずい。カメラを持つ手が震える。ピントが合わない。

感情を押し殺しながらの撮影は困難を極めた。

しばらく笑いを堪えて見ていると、

あ``ーーーーーー!

「あ“ーーーーーー!」

無情に降り注ぐ白い雨の中、立ち尽くす彼の悲痛な叫び声が、僕には聞こえた。

 

そして

茫然自失

茫然自失である。

最高の表情である。

僕はこの瞬間、溜まっていた笑いを「ブハっ!」っと吐き出した。

 

 

海の中にも喜怒哀楽が溢れています。ほんの少しだけ「妄想」と「想像」というスパイスを加えると

今よりもっと海が楽しくなるかもしれません。

 

さて、GWです。

海の住人達の生活をこっそり覗いて沢山のドラマに会いに行きましょう。

 

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懐かしいな~~!

どのポイントのどの場所で、っていまだに覚えてるもんな~

久米島ツアーでここを通るたびに思い出す、大切な思い出。

 

ちょいちょい過去に書いた記事も紹介していこかな。

いつも心はティーダかんかん!

伸でした(@^^)/~~~