名古屋のダイビングスクール潜水屋Ti-Da

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いま当たり前にある景色は

和歌山県南部・田辺エリアからアクセスすることができる

「ショウガセ」というポイントがある。

 

オオカワリギンチャクという、海の青に映える蛍光イエローのなんとも美しいイソギンチャクが群生するポイントで有名だ。このイソギンチャク、本来であれば一般ダイバーが訪れることのできない水深に棲息するはずの生物。しかし、どういうわけか、このショウガセでは、経験を積んだダイバーであれば訪れることのできる水深に群生している(していた?)。幻想的な光を放つ一面の絨毯のようなその光景はまさしく圧巻で、浅い水深から見下ろしそこに向かう気分は、「星空に降りていくよう」、と言う人もいる(いた?)。

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実はこの写真、2009年に撮影したもの。

ぼくがまだ大阪に住んでいて、タカさんと一緒のお店にいたころの写真。

過去の写真を見返してたら出てきて、色々考えてたら書きたくなって書いてます。

 

で、意味ありげな(いた?)と過去形にしているのは、この景色どうやら今は見ることができなくなってしまったらしいから。

こんなに沢山棲息していたのに、いまでは成体の姿はないんだそう。輝く絨毯の景色はなくなってしまったんだそう。。。

 

ショウガセからこの美しい生き物がいなくなってしまった原因はなんだと思いますか?

 

なんと一番の原因は、我々ダイバー。

環境の変化が原因かも、なんてのは言い訳。

ダイバーが巻き上げた砂埃が、イソギンチャク達の住処を奪った、というのが最有力説。

 

当時まだ海の「う」の字も知らないような、インチキインストラクターだった僕は、そんなこととは知らずヘラヘラ潜ってたんだろうなと思うと恥ずかしい。自分の事を棚に上げるようなことはしません。ほんまに恥ずかしい。ごめんなさい。

 

現地ガイドとしての経験を経た今、この当時とは海への接し方も考え方もずいぶん変わりました。いま当たり前にある景色は当たり前のものではない、ということも、実感として沢山経験しました。だからこそ、都市型インストラクターに戻った今できることがある、と思っています。説明が不十分な部分もあるけど、長々読んでもらうのも忍びないので、しめます。

 

「海に潜らせてもらっている」

 

このことを第一に考え、かつ、全力で楽しんでいこう!

11月もガシガシ海いくでーみんなー!!

 

やたら真面目なブログ書いてるけど、最後にこれだけ言わせて。

いま「痔」です。

 

伸でした(@^^)/~~~