秋は気配。
冬は足音。
春は予感。
夏は到来。
それらは
やって来ては
去りゆく波のように
我々も いずれ
否応のない力によって
必ず 何かを失う。
健康な肉体も
育ててくれた親も、
友人やパートナーも
築いてきた地位も
必死で貯めてきたお金も
維持してきた美貌も
2人で過ごした時間も
動き続けてくれた心臓も
働き続けてくれた手足も
毒素を解毒し続けてくれた肝臓も
いずれは
必ず 失う
否応のない力によって。
出会う人には、
出会うべき時に出会うように、
別れる人は、別れるときに、別れる。
それは 早いか 遅いか
だけの違いにすぎず、
失わないように
頑張ったとしても いずれは失う
だから
失うことを怖れたり
心配ばかりしていないで
やりたいことがあるなら
やれるうちにやっておこう
失って 後悔する前に
伝えたい想いがあるなら
伝えられるうちに伝えよう
大事にしたい人がいるなら、
大事にできるうちに大事にしよう
「私」のすべてを失った時
すべてがここにあったことに気づく。
しみず たいき